天然に存在するケイ石・珪砂と酸素が化学結合した物質がシリコン。コンタクトレンズや食器、医療でも使われるほど安全性が高い素材です。
そのシリコン樹脂を塗料化して用いるのがシリコンコーティングで、以前からフロアコーティングに利用されていました。
分子は水より小さいため、強い撥水性(水を弾く性質)があります。その一方で空気は通すのでフローリングの呼吸をさまたげることがなく、湿気による劣化を防ぐ効果もあります。ちなみに、この特性を利用した一番ポピュラーな例は浴槽のシーリング剤です。
シリコン樹脂は基本的なガード能力にすぐれています。水だけではなく薬品や油汚れ、洗剤にも強いため、キッチンのフローリングにもよく用いられます。
乾燥するととても硬い膜になるので、UVコーティングと同様、ハードタイプのフロアコーティングとしてフローリングをダメージからしっかり守りたい場合に適しています。
ツヤ感をコントロールすることができ、自然な光沢感を選ぶことで、硬い被膜だと目立ちがちな傷も、それほど目立ちません。
施工後は自然乾燥させます。歩行可能までにかかる時間は5時間ほどですが、完全に乾燥するまで最低1日は放置します。
価格はウレタンコーティングと比較するとやや割高。
UVコーティングよりはほんの少し耐久性が弱く、長期間の使用で被膜は摩耗していきます。
シリコンはウレタンコーティングに比べて硬質なため、硬いものを落とすとコーティングが割れてしまうことがあります。シリコンコーティングでは、きれいに部分補修することが難しく、最悪フローリングの張替えを考えなくてはいけない場合もあります。
また硬度が高いため、すり減っても水性ウレタンコーティングやワックスのように塗り直しは容易にできないため、フロアコーティングは向いていないとも言われますが、バランスのよい基本性能をもったシリコンコーティングは、依然評価されています。